第三次世界大戦へのマッチポンプ パリ偽旗テロ その2
仏紙が襲撃された事件の容疑者は仏政府も武器を提供していたシリアの反政府軍で戦っていたとも 櫻井ジャーナル 2015.01.09
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201501090001/
フランスのシャルリー・エブド紙を襲撃、12名を殺害したとされているのは、サイド・クアシとシェリフ・クアシの兄弟とハミド・ムラドの3人。サイドは乗りつけた自動車の中に身分証明書を残したようで、

容疑者を早い段階で特定できたという。パスポートを残していた「9/11」の容疑者を思い出させる。

サイドはイエメンにあるアル・カイダのキャンプで数ヶ月にわたって訓練を受け、弟のシェリフは2008年に懲役3年の判決を受けていたという。このふたりはシリアで政府軍と戦った後、昨年8月にフランスへ戻ったともされている。つまり、アメリカ/NATOの手先だったわけだ。襲撃事件の容疑者が戦闘に参加したというシリアの反政府軍に対し、フランスも武器を提供したと昨年8月、フランソワ・オランド大統領は認めていた。
シリアの反政府軍に「過激派」も「穏健派」もないのが実態で、2013年5月にシリアへ密入国したネオコン/シオニストのジョン・マケイン上院議員は現地で会談した相手にはIS(イスラム国。ISIS、ISIL、IEILとも表記)を率いることになるアブ・バクル・アル・バグダディとFSAの幹部が含まれていた。

アル・バグダディを動かしている人物はサウジアラビアのアブドゥル・ラーマン・アル・ファイサル王子だとも言われている。
ISはキリスト教徒など異教徒のほかイスラム教徒も虐殺しているが、イスラエルやサウジアラビアは襲撃していない。2007年にシーモア・ハーシュはニューヨーカー誌で、アメリカ、イスラエル、サウジアラビアがシリア、イラン、そしてレバノンのヒズボラに対する秘密工作を始めたと書いたが、この三国同盟をISは攻撃していないということだ。
サウジアラビアは中東/北アフリカだけでなくチェチェンの武装グループにも資金を提供しているとされているが、イスラエルもアル・カイダを敵視していない。2013年9月、駐米大使だったマイケル・オーレンは退任直前、2013年9月にイスラエルはシリアの体制転覆を望む明言、バシャール・アル・アサド体制よりアル・カイダの方がましだと語っている。また、イスラエルでは軍の幹部の間では、シリアの体制転覆が重要なのであり、ISと戦うのは間違いだという主張もあるという。
2011年の春にはトルコにある米空軍インシルリク基地でアメリカの情報機関員や特殊部隊員、あるいはイギリスとフランスの特殊部隊員らが戦闘員を訓練し始めているが、12年にはヨルダンの北部に設置された秘密基地でアメリカの情報機関や特殊部隊がISの主要メンバー数十人を含む戦闘員を訓練したと伝えられている。
トルコはシリアの体制転覆プロジェクトで重要な拠点を提供しているが、昨年10月2にジョー・バイデン米副大統領はハーバード大学で講演した際、ISの「問題を作り出したのは中東におけるアメリカの同盟国、すなわちトルコ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦だ」と述べ、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は多くの戦闘員がシリアへ越境攻撃することを許してISを強大化させたと「後悔」していたと語っている。
アメリカ/NATOが支援する武装勢力は中東/北アフリカでもウクライナでも破壊と虐殺の限りを尽くしている。こうした勢力はイスラエルやサウジアラビアを攻撃せず、巨大資本もターゲットにしていない。アメリカ/NATOの好戦的で無謀な戦術に異を唱える声が聞こえるようになったEUで今回の襲撃があったのは偶然なのか、必然なのか、速断は禁物だ(引用者はもちろん即断しました)。
デンマーク紙が掲載した漫画を転載した仏紙が襲撃されたが、西側メディアは言論の自由を放棄済み 2015.01.10
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201501100000/
襲撃されたフランスの週刊紙、シャルリー・エブドは2006年2月9日付けの紙面に「原理主義者に困惑するムハンマド」というタイトルの漫画を掲載している。

その中で「まぬけに愛されることは難しい」とムハンマドに言わせた。
この漫画がイスラム教徒を刺激したという(引用注:確かにモサド-CIA-ISISは刺激した)のだが、
最初に掲載したのはデンマークの新聞イランス・パストン。2005年9月30日のことだ。デンマークでなくフランスの新聞が襲われたことには理由があるのだろう。


ちなみ、同じタイミングでドイツはサイバー攻撃を受けたという。
編集部を襲ったのはサイド・クアシとシェリフ・クアシの兄弟とハミド・ムラドの3人だとされたが、ムラドはパリから北東へ約230キロメートルの場所で警察に出頭、無関係だと訴えている。確かなアリバイがあるようで、ムラドは事件と本当に関係ないらしい。
この襲撃で編集部のアーカイブが破壊されていないこと、歩道で警官を「処刑」(銃撃で倒れた警官の頭部を撃って止めを刺しているようなのだが、血も脳も飛び散らず、演技だとの説も)していることからイスラム武装勢力的ではないという意見もある。

この3人が容疑者にされたのは、サイドが自動車の中に身分証明書を残していたため。しかもクアシ兄弟はフランスやアメリカの当局から要注意人物としてマークされていたので情報はあったのだろう。そこで、拘束もしていない段階で容疑者に関する詳しい情報が流れたわけだ。事前にアルジェリアを含む外国の情報機関からふたりに注意するよう、警告もあったという。

サイドはイエメンにあるアル・カイダのキャンプで数ヶ月にわたって訓練を受け、弟のシェリフは2008年に懲役3年の判決を受けていたと言われ、兄弟はアメリカの搭乗禁止リストに載っているという。このふたりはシリアで政府軍と戦った後、昨年8月にフランスへ戻ったともされている。シリアの反政府軍に対してフランスも武器を提供したと昨年8月、フランソワ・オランド大統領は認めているので、シリアではフランス政府とクアシ兄弟は仲間だったことになる。
本ブログでは何度も書いてきたように、ネオコン/シオニストは1991年にソ連が消滅して以来、アメリカを「唯一の超大国」と位置づけ、世界制覇に乗り出している。そして1992年に国防総省で作成されたのがDPG(国防計画指針)の草案。西ヨーロッパ、東アジア、旧ソ連圏、南西アジアなどが新たなライバルとして育つのを阻止するという意思を明確に示している。
ソ連が消滅した後、ロシアではアメリカ/NATOの傀儡である実権を握ったボリス・エリツィンが実権を握り、その周辺国が制圧されていく。まず狙われたのがユーゴスラビアで、

軍事侵略の下準備としてメディアや「人権団体」を使って1992年から「悪魔化」を始めている。

この年、ニューズデーのボン支局長だったロイ・ガットマン[Roy Gutman, 1944-]はボスニアで16歳の女性が3名のセルビア兵にレイプされたと報道した。


その情報源はクロアチアの与党HDZ(Hrvatska demokratska zajednica, クロアチア民主団)の副党首で、亡命クロアチア人が創設したプロパガンダ組織CIC(クロアチア情報センター)のザグレブ事務所の責任者だったヤドランカ・シゲリ[Jadranka Kosor?]。
別のジャーナリスト、マーティン・レットマイアー[Martin Lettmayer]はレイプ報道が事実でないことを確認(引用注:これを参照 Paramilitaries, Propaganda, and Pipelines The NATO Attack on Kosovo and Serbia, 1999 By Francesca E. Morrison)、ICRC(赤十字国際委員会)はセルビア人による組織的なレイプが行われた証拠はないとしている(引用注:この勢いで、ハロルド・ティンパーリー、などについても追及してもらいたいものだ)。
クロアチアでは1995年に民族浄化を目的とした「嵐作戦」が実行されたが、それを指揮したひとりだと言われているアギム・セク[Agim Çeku, 1960-]が99年、KLA(コソボ解放軍)の最高指揮官に就任した。KLAは西側から支援を受けていた武装勢力で、コソボをユーゴスラビアから独立させ、セルビア人を追い出そうとしていた。
嵐作戦でクロアチア軍はセルビア側を4日以上にわたって攻撃、約10万人のセルビア人を追い出すことに成功している。このとき国連の平和維持部隊に参加して攻撃を目撃したカナダの上級将校ふたりによると、48時間以上にわたって約3000発の銃弾がクニン市に撃ち込まれ、「クロアチア人は市民を目標にしていることを間違いなく知っていた」としている。
この作戦が実行される7カ月前、アメリカの民間軍事会社MPRIはアメリカ軍の退役少将、リチャード・グリフィス[General Richard H. Griffiths]を中心とする15名の軍事顧問をクロアチアへ送り込んでいた。
1998年に開かれた法廷では上級法務官がカナダの軍人を高く評価したが、アメリカの弁護士がふたりの将校を批判、 MPRIで働いていたアメリカの退役将軍と話をした後に上級法務官は意見を変え、クニンでの市民虐殺は審理しないことになる。
アメリカの外交官、ウィリアム・ウォーカー[William Walker, 1938-]は1999年1月にセルビア人が警察署で45名を処刑したと非難しはじめるが、

ユーゴスラビアは戦闘だったと反論する。この時の様子をAPが撮影、ユーゴスラビア政府の主張が正しいことが証明されている。この映像をフランスの有力2紙、ル・モンドとル・フィガロが伝え、ウォーカーや「アルバニア人の証人」の話が嘘だということも報道した。
しかし、こうした報道よりアメリカ政府の行動は早く、ウォーカーが虐殺話を非難した3日後にマデレイン・オルブライト[Madeleine Korbel Albright, 1937-]国務長官はNATO軍による全ユーゴスラビア占領を要求し、従わなければユーゴスラビアの首都、ベルグラードを爆撃すると発言した。そして1999年3月にNATO軍はユーゴスラビアを先制攻撃、建造物を破壊し、多くの市民を殺害したうえ、5月には中国大使館も3基のミサイルで破壊している。

(引用者参考:http://sorryserbia.com/2013/fools-crusade/)

1999年、コソボ紛争の最中にアメリカ陸軍の第4心理作戦グループの人間が2週間ほどCNNの本部にいた。アメリカ軍の広報担当によると、派遣された軍人は放送局の社員と同じように働き、ニュースにも携わったという。報道とプロパガンダの一体化はここまで進んでいた。この前年、CNNではラオスでアメリカの特殊部隊がサリンを自国の捕虜に対して使用した問題(Operation Tailwind)を追及したふたりのプロデューサーを解雇している。
2001年9月11日にニューヨークの世界貿易センターとワシントンDCの国防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃された後、アメリカは世界規模で先制攻撃を開始、国内では治安体制を強化、ファシズム化が推進され始める。
調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュが2007年3月5日付けのニューヨーカー誌に書いた記事によると、アメリカ、イスラエル、サウジアラビアはシリア、イラン、そしてレバノンのヒズボラに対する秘密工作をその段階で始めていたという。この三国同盟をIS(イスラム国。ISIS、ISIL、IEILとも表記)は攻撃していない。イスラム教徒を虐殺しているISが中東の2カ国、イスラエルとサウジアラビアを攻撃しないのは不自然だ。


今回、攻撃されたフランスではアメリカの好戦的な政策に対する批判が支配層の内部でも高まっていて、12月6日にはランソワ・オランド仏大統領がカザフスタンからの帰路、ロシアを突然訪問してプーチン大統領とモスクワの空港ビルで会談、年明け後には西側のロシアに対する「制裁」を辞めるべきだと語っている。何しろ、この「制裁」で最も打撃を受けているのはEUだ。こうしたことも関係しているのか、12月上旬にはアメリカ政府がロシアとの戦争を目指して「偽旗作戦」を計画しているという噂が流れ始めていた。
昨年7月、石油取引をドルで決済する必要はないと言い切っていたフランスの大手石油会社、トタルのクリストフ・ド・マルジェリ会長兼CEOは、その3カ月後にモスクワの飛行場で事故のために死亡している。会長を乗せたビジネス機と除雪車が滑走路上で激突したという。
ロシア嫌いのアンゲラ・メルケルが首相を務めるドイツだが、外務大臣や副首相がロシアを不安定化させる政策に反対すると表明している。そうした行為はヨーロッパ全体にとって危険だと主張しているが、確かにネオコン/シオニストはロシアを脅すことに熱中し、経済活動を破壊するだけでなく、核戦争の危険性を高めている。
このようにEUではフランスやドイツをはじめ、いくつかの国でアメリカの遣り方に異を唱える声がではじめていたが、西側メディアはネオコン/シオニストの政策に沿った宣伝を続けている。
戦後、アメリカで始まった報道操作プロジェクト、モッキンバード[Operation Mockingbird]は有名だが、1980年代以降は巨大資本によるメディア支配が進み、気骨ある記者は排除されて今では単なるプロパガンダ機関にすぎない。その機関を使って嘘を広め、その上に築かれているのがアメリカという国だ。
シャルリー・エブドの襲撃は正当化できないことだが、そこで有力メディアが「報道の自由」を持ち出すのは滑稽。彼らはとうの昔にそうしたものを捨て去っている。アメリカを中心とする勢力が中東/北アフリカやウクライナなどで行っている先制攻撃、占領、破壊、殺戮などを彼らはどれだけ批判したというのだろうか。あるいは、そうした行為を正当化することが「報道の自由」だと考えているのだろうか。



テロ事件受け緊急会議 国境管理など強化へ 1月12日 12時08分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150112/t10014612661000.html
フランスで17人が死亡した一連のテロ事件を受けて、緊急の国際会議がパリで開かれ、ヨーロッパ各国は、渡航情報を共有して域外との国境管理を強化していくことや、インターネットを通じて過激な思想が広がるのを防ぐため監視を強めていくことで一致しました。・・・
Truly Massive Display of Hypocrisy by Western Leaders By Michael S. Rozeff
http://www.informationclearinghouse.info/article40676.htm


Paris Attack Smacks Of False Flag By Brother Nathanael Kapner January 8, 2015
http://www.realjewnews.com/?p=995



WTF! Police Commissioner of Charlie Hebdo Event Found Dead!
https://www.youtube.com/watch?v=RSkNTEVzQzw
Police commissioner, who had been investigating the attack on the Charlie Hebdo magazine committed suicide with his service gun on Thursday night.
http://sputniknews.com/europe/20150111/1016754353.html
パリの雑誌社襲撃事件を調査中のパリ市警察本部長が自殺?
http://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/archives/51948615.html
関連
イスラエルが9.11を行った、あなたが必要とするすべての証拠 その1
http://satehate.exblog.jp/15750732/
イスラエルが9.11を行った、あなたが必要とするすべての証拠 その2
http://satehate.exblog.jp/15750900/
イスラエルが9.11を行った、あなたが必要とするすべての証拠 その3
http://satehate.exblog.jp/15750906/
イスラエルが9.11を行った、あなたが必要とするすべての証拠 その4
http://satehate.exblog.jp/15750913/
イスラエルが9.11を行った、あなたが必要とするすべての証拠 その5
http://satehate.exblog.jp/15750921/
誰がジョン・オニール[John O'neil]を殺したのか?

NHK解説委員・長谷川浩氏の変死考 れんだいこ
http://satehate.exblog.jp/15780484/


http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201501090001/
フランスのシャルリー・エブド紙を襲撃、12名を殺害したとされているのは、サイド・クアシとシェリフ・クアシの兄弟とハミド・ムラドの3人。サイドは乗りつけた自動車の中に身分証明書を残したようで、

容疑者を早い段階で特定できたという。パスポートを残していた「9/11」の容疑者を思い出させる。

サイドはイエメンにあるアル・カイダのキャンプで数ヶ月にわたって訓練を受け、弟のシェリフは2008年に懲役3年の判決を受けていたという。このふたりはシリアで政府軍と戦った後、昨年8月にフランスへ戻ったともされている。つまり、アメリカ/NATOの手先だったわけだ。襲撃事件の容疑者が戦闘に参加したというシリアの反政府軍に対し、フランスも武器を提供したと昨年8月、フランソワ・オランド大統領は認めていた。
シリアの反政府軍に「過激派」も「穏健派」もないのが実態で、2013年5月にシリアへ密入国したネオコン/シオニストのジョン・マケイン上院議員は現地で会談した相手にはIS(イスラム国。ISIS、ISIL、IEILとも表記)を率いることになるアブ・バクル・アル・バグダディとFSAの幹部が含まれていた。

アル・バグダディを動かしている人物はサウジアラビアのアブドゥル・ラーマン・アル・ファイサル王子だとも言われている。
ISはキリスト教徒など異教徒のほかイスラム教徒も虐殺しているが、イスラエルやサウジアラビアは襲撃していない。2007年にシーモア・ハーシュはニューヨーカー誌で、アメリカ、イスラエル、サウジアラビアがシリア、イラン、そしてレバノンのヒズボラに対する秘密工作を始めたと書いたが、この三国同盟をISは攻撃していないということだ。
サウジアラビアは中東/北アフリカだけでなくチェチェンの武装グループにも資金を提供しているとされているが、イスラエルもアル・カイダを敵視していない。2013年9月、駐米大使だったマイケル・オーレンは退任直前、2013年9月にイスラエルはシリアの体制転覆を望む明言、バシャール・アル・アサド体制よりアル・カイダの方がましだと語っている。また、イスラエルでは軍の幹部の間では、シリアの体制転覆が重要なのであり、ISと戦うのは間違いだという主張もあるという。
2011年の春にはトルコにある米空軍インシルリク基地でアメリカの情報機関員や特殊部隊員、あるいはイギリスとフランスの特殊部隊員らが戦闘員を訓練し始めているが、12年にはヨルダンの北部に設置された秘密基地でアメリカの情報機関や特殊部隊がISの主要メンバー数十人を含む戦闘員を訓練したと伝えられている。
トルコはシリアの体制転覆プロジェクトで重要な拠点を提供しているが、昨年10月2にジョー・バイデン米副大統領はハーバード大学で講演した際、ISの「問題を作り出したのは中東におけるアメリカの同盟国、すなわちトルコ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦だ」と述べ、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は多くの戦闘員がシリアへ越境攻撃することを許してISを強大化させたと「後悔」していたと語っている。
アメリカ/NATOが支援する武装勢力は中東/北アフリカでもウクライナでも破壊と虐殺の限りを尽くしている。こうした勢力はイスラエルやサウジアラビアを攻撃せず、巨大資本もターゲットにしていない。アメリカ/NATOの好戦的で無謀な戦術に異を唱える声が聞こえるようになったEUで今回の襲撃があったのは偶然なのか、必然なのか、速断は禁物だ(引用者はもちろん即断しました)。
デンマーク紙が掲載した漫画を転載した仏紙が襲撃されたが、西側メディアは言論の自由を放棄済み 2015.01.10
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201501100000/
襲撃されたフランスの週刊紙、シャルリー・エブドは2006年2月9日付けの紙面に「原理主義者に困惑するムハンマド」というタイトルの漫画を掲載している。

その中で「まぬけに愛されることは難しい」とムハンマドに言わせた。
この漫画がイスラム教徒を刺激したという(引用注:確かにモサド-CIA-ISISは刺激した)のだが、
最初に掲載したのはデンマークの新聞イランス・パストン。2005年9月30日のことだ。デンマークでなくフランスの新聞が襲われたことには理由があるのだろう。


ちなみ、同じタイミングでドイツはサイバー攻撃を受けたという。
編集部を襲ったのはサイド・クアシとシェリフ・クアシの兄弟とハミド・ムラドの3人だとされたが、ムラドはパリから北東へ約230キロメートルの場所で警察に出頭、無関係だと訴えている。確かなアリバイがあるようで、ムラドは事件と本当に関係ないらしい。
この襲撃で編集部のアーカイブが破壊されていないこと、歩道で警官を「処刑」(銃撃で倒れた警官の頭部を撃って止めを刺しているようなのだが、血も脳も飛び散らず、演技だとの説も)していることからイスラム武装勢力的ではないという意見もある。

この3人が容疑者にされたのは、サイドが自動車の中に身分証明書を残していたため。しかもクアシ兄弟はフランスやアメリカの当局から要注意人物としてマークされていたので情報はあったのだろう。そこで、拘束もしていない段階で容疑者に関する詳しい情報が流れたわけだ。事前にアルジェリアを含む外国の情報機関からふたりに注意するよう、警告もあったという。

サイドはイエメンにあるアル・カイダのキャンプで数ヶ月にわたって訓練を受け、弟のシェリフは2008年に懲役3年の判決を受けていたと言われ、兄弟はアメリカの搭乗禁止リストに載っているという。このふたりはシリアで政府軍と戦った後、昨年8月にフランスへ戻ったともされている。シリアの反政府軍に対してフランスも武器を提供したと昨年8月、フランソワ・オランド大統領は認めているので、シリアではフランス政府とクアシ兄弟は仲間だったことになる。
本ブログでは何度も書いてきたように、ネオコン/シオニストは1991年にソ連が消滅して以来、アメリカを「唯一の超大国」と位置づけ、世界制覇に乗り出している。そして1992年に国防総省で作成されたのがDPG(国防計画指針)の草案。西ヨーロッパ、東アジア、旧ソ連圏、南西アジアなどが新たなライバルとして育つのを阻止するという意思を明確に示している。
ソ連が消滅した後、ロシアではアメリカ/NATOの傀儡である実権を握ったボリス・エリツィンが実権を握り、その周辺国が制圧されていく。まず狙われたのがユーゴスラビアで、

軍事侵略の下準備としてメディアや「人権団体」を使って1992年から「悪魔化」を始めている。

この年、ニューズデーのボン支局長だったロイ・ガットマン[Roy Gutman, 1944-]はボスニアで16歳の女性が3名のセルビア兵にレイプされたと報道した。


その情報源はクロアチアの与党HDZ(Hrvatska demokratska zajednica, クロアチア民主団)の副党首で、亡命クロアチア人が創設したプロパガンダ組織CIC(クロアチア情報センター)のザグレブ事務所の責任者だったヤドランカ・シゲリ[Jadranka Kosor?]。
別のジャーナリスト、マーティン・レットマイアー[Martin Lettmayer]はレイプ報道が事実でないことを確認(引用注:これを参照 Paramilitaries, Propaganda, and Pipelines The NATO Attack on Kosovo and Serbia, 1999 By Francesca E. Morrison)、ICRC(赤十字国際委員会)はセルビア人による組織的なレイプが行われた証拠はないとしている(引用注:この勢いで、ハロルド・ティンパーリー、などについても追及してもらいたいものだ)。
クロアチアでは1995年に民族浄化を目的とした「嵐作戦」が実行されたが、それを指揮したひとりだと言われているアギム・セク[Agim Çeku, 1960-]が99年、KLA(コソボ解放軍)の最高指揮官に就任した。KLAは西側から支援を受けていた武装勢力で、コソボをユーゴスラビアから独立させ、セルビア人を追い出そうとしていた。
嵐作戦でクロアチア軍はセルビア側を4日以上にわたって攻撃、約10万人のセルビア人を追い出すことに成功している。このとき国連の平和維持部隊に参加して攻撃を目撃したカナダの上級将校ふたりによると、48時間以上にわたって約3000発の銃弾がクニン市に撃ち込まれ、「クロアチア人は市民を目標にしていることを間違いなく知っていた」としている。
この作戦が実行される7カ月前、アメリカの民間軍事会社MPRIはアメリカ軍の退役少将、リチャード・グリフィス[General Richard H. Griffiths]を中心とする15名の軍事顧問をクロアチアへ送り込んでいた。
1998年に開かれた法廷では上級法務官がカナダの軍人を高く評価したが、アメリカの弁護士がふたりの将校を批判、 MPRIで働いていたアメリカの退役将軍と話をした後に上級法務官は意見を変え、クニンでの市民虐殺は審理しないことになる。
アメリカの外交官、ウィリアム・ウォーカー[William Walker, 1938-]は1999年1月にセルビア人が警察署で45名を処刑したと非難しはじめるが、

ユーゴスラビアは戦闘だったと反論する。この時の様子をAPが撮影、ユーゴスラビア政府の主張が正しいことが証明されている。この映像をフランスの有力2紙、ル・モンドとル・フィガロが伝え、ウォーカーや「アルバニア人の証人」の話が嘘だということも報道した。
しかし、こうした報道よりアメリカ政府の行動は早く、ウォーカーが虐殺話を非難した3日後にマデレイン・オルブライト[Madeleine Korbel Albright, 1937-]国務長官はNATO軍による全ユーゴスラビア占領を要求し、従わなければユーゴスラビアの首都、ベルグラードを爆撃すると発言した。そして1999年3月にNATO軍はユーゴスラビアを先制攻撃、建造物を破壊し、多くの市民を殺害したうえ、5月には中国大使館も3基のミサイルで破壊している。

(引用者参考:http://sorryserbia.com/2013/fools-crusade/)

1999年、コソボ紛争の最中にアメリカ陸軍の第4心理作戦グループの人間が2週間ほどCNNの本部にいた。アメリカ軍の広報担当によると、派遣された軍人は放送局の社員と同じように働き、ニュースにも携わったという。報道とプロパガンダの一体化はここまで進んでいた。この前年、CNNではラオスでアメリカの特殊部隊がサリンを自国の捕虜に対して使用した問題(Operation Tailwind)を追及したふたりのプロデューサーを解雇している。
2001年9月11日にニューヨークの世界貿易センターとワシントンDCの国防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃された後、アメリカは世界規模で先制攻撃を開始、国内では治安体制を強化、ファシズム化が推進され始める。
調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュが2007年3月5日付けのニューヨーカー誌に書いた記事によると、アメリカ、イスラエル、サウジアラビアはシリア、イラン、そしてレバノンのヒズボラに対する秘密工作をその段階で始めていたという。この三国同盟をIS(イスラム国。ISIS、ISIL、IEILとも表記)は攻撃していない。イスラム教徒を虐殺しているISが中東の2カ国、イスラエルとサウジアラビアを攻撃しないのは不自然だ。


今回、攻撃されたフランスではアメリカの好戦的な政策に対する批判が支配層の内部でも高まっていて、12月6日にはランソワ・オランド仏大統領がカザフスタンからの帰路、ロシアを突然訪問してプーチン大統領とモスクワの空港ビルで会談、年明け後には西側のロシアに対する「制裁」を辞めるべきだと語っている。何しろ、この「制裁」で最も打撃を受けているのはEUだ。こうしたことも関係しているのか、12月上旬にはアメリカ政府がロシアとの戦争を目指して「偽旗作戦」を計画しているという噂が流れ始めていた。
昨年7月、石油取引をドルで決済する必要はないと言い切っていたフランスの大手石油会社、トタルのクリストフ・ド・マルジェリ会長兼CEOは、その3カ月後にモスクワの飛行場で事故のために死亡している。会長を乗せたビジネス機と除雪車が滑走路上で激突したという。
ロシア嫌いのアンゲラ・メルケルが首相を務めるドイツだが、外務大臣や副首相がロシアを不安定化させる政策に反対すると表明している。そうした行為はヨーロッパ全体にとって危険だと主張しているが、確かにネオコン/シオニストはロシアを脅すことに熱中し、経済活動を破壊するだけでなく、核戦争の危険性を高めている。
このようにEUではフランスやドイツをはじめ、いくつかの国でアメリカの遣り方に異を唱える声がではじめていたが、西側メディアはネオコン/シオニストの政策に沿った宣伝を続けている。
戦後、アメリカで始まった報道操作プロジェクト、モッキンバード[Operation Mockingbird]は有名だが、1980年代以降は巨大資本によるメディア支配が進み、気骨ある記者は排除されて今では単なるプロパガンダ機関にすぎない。その機関を使って嘘を広め、その上に築かれているのがアメリカという国だ。
シャルリー・エブドの襲撃は正当化できないことだが、そこで有力メディアが「報道の自由」を持ち出すのは滑稽。彼らはとうの昔にそうしたものを捨て去っている。アメリカを中心とする勢力が中東/北アフリカやウクライナなどで行っている先制攻撃、占領、破壊、殺戮などを彼らはどれだけ批判したというのだろうか。あるいは、そうした行為を正当化することが「報道の自由」だと考えているのだろうか。



テロ事件受け緊急会議 国境管理など強化へ 1月12日 12時08分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150112/t10014612661000.html
フランスで17人が死亡した一連のテロ事件を受けて、緊急の国際会議がパリで開かれ、ヨーロッパ各国は、渡航情報を共有して域外との国境管理を強化していくことや、インターネットを通じて過激な思想が広がるのを防ぐため監視を強めていくことで一致しました。・・・
Truly Massive Display of Hypocrisy by Western Leaders By Michael S. Rozeff
http://www.informationclearinghouse.info/article40676.htm


Paris Attack Smacks Of False Flag By Brother Nathanael Kapner January 8, 2015
http://www.realjewnews.com/?p=995



WTF! Police Commissioner of Charlie Hebdo Event Found Dead!
https://www.youtube.com/watch?v=RSkNTEVzQzw
Police commissioner, who had been investigating the attack on the Charlie Hebdo magazine committed suicide with his service gun on Thursday night.
http://sputniknews.com/europe/20150111/1016754353.html
パリの雑誌社襲撃事件を調査中のパリ市警察本部長が自殺?
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イスラエルが9.11を行った、あなたが必要とするすべての証拠 その1
http://satehate.exblog.jp/15750732/
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イスラエルが9.11を行った、あなたが必要とするすべての証拠 その5
http://satehate.exblog.jp/15750921/
誰がジョン・オニール[John O'neil]を殺したのか?

NHK解説委員・長谷川浩氏の変死考 れんだいこ
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